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アポロ計画から考える「宇宙開発」が私たちに与えてくれること

  • 2015年6月22日
  • Mr.KT

宇宙好きのMr.KTです。

唐突ですが、人はなぜ宇宙へ行くのかを考えたことはありますか?
「そこに山があるから」という、イギリスの登山家、ジョージ・マロリーの言葉は有名ですが、それと同じように「そこに宇宙があるから」という説明では、少し物足りなさを感じます。

では、どうして人は宇宙への探索を続けるのか?
過去を簡単に振り返りながら、開発の意義をすこし考えてみました。

■アポロ計画が膨大な予算が投じられた理由

 

1969年にアメリカがアポロ11号月面着陸させました。

船長のニーム・アームストロングと、月着陸船操縦士のエドウィン・オルドリンがはじめて人類はじめて月に降り立ちました。
それから、1972年の12月まで、月に到達した宇宙飛行士は12名で、全てアメリカの宇宙飛行士です。

アポロ計画が当時のケネディ大統領によって、以下のように宣言させれたのは、1961年5月25日。この宣言が現在に至っても類を見ないほどの宇宙計画がスタートするきっかけとなりました。

 

まず私は、今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国民が取り組むべきと確信しています。この期間のこの宇宙プロジェクト以上に、より強い印象を人類に残すものは存在せず、長きにわたる宇宙探査史においてより重要となるものも存在しないことでしょう。そして、このプロジェクト以上に完遂に困難を伴い費用を要するものもないでしょう。

同年1961年4月12日に、ソビエトのガガーリンは、ボストーク号で世界初の有人宇宙飛行に成功しました。

宣言の背景には、冷戦下の米ソの宇宙開発戦争があったと言われています。

アポロ計画での費用は1969年当時で200億ドルから256億ドル以上言われており、2005年の貨幣価値で換算すると、1,350億ドル(日本円でおよそ16兆2000億円 )。

ソビエトを始めとして、圧倒的な技術力、経済力の差を世界中に見せつけるために国家として必要なプロジェクトであったからこそ、膨大な予算で宇宙計画がなされていたのでしょう。

■現在の「宇宙開発」が与えてくれること

 

冷戦が終了した現在も、世界各国で「宇宙開発」が行なわれています。
「宇宙開発」は私たちに「人工衛星開発」「民生での技術利用」など、さまざまな成果により社会を豊かにしてくれています。

そして、過去も現在も、私には変わらず与える影響は、

私達に大切な「自尊心」を与えてくれること
(引用先)NASA研究者が語る「宇宙開発の意義/小野 雅裕 :NASAジェット推進研究所 Technologist

 

ソビエトとの宇宙開発戦争に負け続けていた当時のアメリカは、ケネディの宣言により、「アポロ計画」に国民が一丸となり「自尊心」が身についたと言われています。その「自尊心」は、現在のアメリカ人の自身にも影響を与えているに違いありません。

「自尊心」は私たちの生活を豊かにするため、私たちが人間として生きるために重要な要素です。

そして、何よりに私たちの幼少時代に「知的欲求」「冒険心」「芸術に触れる楽しさ」を与えてくれました。これは経済的な指標できるような、定量的なメリットを証明することは難しいかもしれませんが、「宇宙開発」は科学技術の発展だけでなく、人間が生きるための根本となる「精神的な欲求」を満たすために大切な活動であるのではないでしょうか。

日本でも「国家戦略特区」の1つとして「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」が策定されたり、ベンチャーの民間参入も増えています。今後の国内での「宇宙開発」の期待も高まります。

大人になった今でも、幼少時代に感じた「知的欲求」「冒険心」「芸術に触れる楽しさ」を、現在の宇宙開発から感じながら、私自身も世界中の人に影響を与えれるような仕事に携わり続けたいと考えている、Mr.KTでした。

そんな初心に帰らせてもらえる「宇宙開発」は私にとっては、心の支えになっています!!

■Amazon:宇宙生命論

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