あなたが安倍首相か、もしくはそのご友人であるなら、ぜひ真剣に考えてください。
いま、オープンガバメントが注目されています。
オープンガバメントとは、日本語でいうと“開かれた政府”です。まあそのままですが。今までクローズドだった公的データをウェブサイトやアプリで利用可能にすることで、透明な政治 / 市民参加 / 官民連携を促進しましょう、という運動が、オープンガバメント。
ようは政治のオンライン化ですが、そしたら「インターネットで選挙の投票をしたい」とは思いませんか?
でも、「まあ無理だろう」とも思いますよね。
じつは“エストニア”ではすでに実践されています。
今回は、エストニアでのインターネット投票の仕組みがデジタル・ガバメント&フィナンシャル・トピックスで解説されていましたので、ご紹介したいと思います。
スマートフォンを活用
エストニアのほとんどすべての国民が持っている“IDカード”と、スマートフォンの“SIMカード”、つまり電話番号を紐付けます。
あとはスマートフォンアプリをダウンロードし、投票を行う。
とてもシンプルです。
エストニアでは2005年からインターネット投票が始まっていました。スマートフォンが普及する以前は、IDカードとそれを読み込むためのカードリーダーを用意し、パソコンの投票ソフトで投票していたそうです。スマートフォンによって、カードリーダーが不要となり投票ソフトもより簡単に入手できるようになったわけですね。
たしかに、電話番号との紐付けができていれば十分に本人性が確認できそうです。
念のため投票時には、IDカードと一緒に配布されている“PINコード”を入力することになっているようです。もしもスマートフォンを紛失してしまって、しかも通信事業者への停止申請をしていなかったとしても、PINコードがあれば他人に投票されることはないでしょう。
セキュリティのため投票内容確認も可能に
とっても便利なインターネット投票ですが、やはりセキュリティの懸念はあるようです。
そこで2015年に向け新たに導入されることになったのが、“投票内容確認機能”。つまり、自分が誰に投票をしたのかを、あとから閲覧・修正できる機能です。
よくネットバンキングなんかで見かける、自分の取引を確認させて不正を検出する仕組みと同じですね。
これなら安心です。
以上、エストニアの先進的なオープンガバメントの取り組みでした。
エストニアは2005年でしたが、日本で導入されるのは果たしていつごろでしょうね?
インターネット投票が始まらなくても、投票に行ってそのあと選挙特番を見ましょう。
楽しいですよ。