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すきとおった世界に息を呑む。静かでやさしい地球を捉えた写真

  • 2014年11月14日
  • 田中 宏幸

標高約3,700m、面積約10,000平方km。“ウユニ塩湖”は世界最大の塩原であり、世界で最も平らな地でもあります。

写真家・清水朝子さんの作品“On Her Skin”は、ウユニ塩湖を静かに、やさしく捉えました。

大地と空がすきとおった夢のなかの世界を見ているかのようです。

 

リンク:公式ウェブサイト / ソニービルで開催中の作品展「ちょっとかがんで」

 

On Her Skin

彼女の肌の呼吸は、途切れること無く静かに続いている。
しかし、私の住む処は、アスファルトと町中を散らす騒音が、
そのわずかな吐息をさえぎってしまう。

いつの間にか彼女と自分の関係などすっかり切り離し、
あたかも始めから無かったかのように、私は日々、足早に彼女の上を突き進む。

ある日。
少しばかり遠出をすると、彼女のため息にも似たちょっと辛そうな吐息が聞こえてきた。

私は時折、彼女と話がしたくなる。
そして問いかける。
その存在の先にあるものは・・・?と。
彼女はなにも応えず、静かに横たわるだけだが。

2006
Camera: Hasselblad 500C/M

 

清水朝子さんは今年11月21日(金)から12月11日(木)まで、銀座・ソニービルで作品展を行っています。

昨年、未来スコップで取り上げたサウンドプラネタリウムが今年もソニービルで開催されているので、見に行ってみてはいかがでしょう。どちらも無料です。

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