久々の長期休暇。どこか遠くで、完全にオフラインな自分だけの時間を楽しみたい。どこに行こうか?
あなたはこの惑星を出るしかないかも知れません。第二宇宙速度で走れるように訓練するか、Kickstarterで支援者を募りましょう。
BBCによると、Googleは大きなバルーンを使って地球をオンラインの惑星にしようとしているようです。実験的プロジェクトを行うGoogleXの新プロジェクト、“Loon”です。その大きなバルーンは、直径40kmの範囲を3G並みの通信速度が使えるオンライン環境に変えます。Google公式サイトはこちら。
直径40kmといえば、東京から八王子までの距離です。そんなでもない?あなたがアイアンマンかスーパーマン、またはその仲間ならそう感じるかも知れませんが、普通の人にとっては相当に広いです。携帯電話の基地局ひとつがカバーするのは数百m〜数kmですので、携帯電話事業者が東京−八王子間をカバーしようとしているあいだに、バルーンは東京−那覇間のさらにちょっと先までカバーできます。
飛行機の飛ぶ2倍の高さ、2万メートルのはるか上空を自律的に飛行し、太陽光によって電力を得るそうです。なぜ人工衛星ではなくバルーンなのか?という疑問に対して、人工衛星で高速通信するためには地上に大きなアンテナが必要になってしまうから、とNationalGeographic(英語)でGoogleは答えています。
世界中がオンライン接続できれば、遠隔地や農村部の人々とのコミュニケーションも容易になるし、災害復旧にも活躍するとのこと。たしかに。人類未到達地などの研究にも役立つのではないでしょうか。まだインターネットに接続されていない、世界人口の3分の2がオンラインになったらと想像すると、まだまだインターネットによるイノベーションは無限にありそうですね。
Googleによる紹介ビデオ(英語)はこちら。
あ、そうでした。オフラインの休暇をもっと簡単にとる方法がありました。スマートフォンをOFFにするか、意志に負けそうならどこかに置いて行っちゃいましょう。
私にはどっちもできそうにありませんが。