
By DRC Trials
NASAジョンソン宇宙センターが開発したロボット、“VALKYRIE(ヴァルキリー)”です。
今月20日〜21日、アメリカの国防高等研究計画局DARPA(リンク:Wikipedia)が主催するDARPAロボティクス・チャレンジの予選会が行われます。NASAも大会に参加し、このVALKYRIEで競合たちに挑戦します。
DARPAロボティクス・チャレンジの趣旨は、災害救助で活躍するロボット技術を磨くこと。NASAのほか、カーネギーメロン大学やバージニア工科大などの並々ならぬメンツが揃っています。
NASAがVALKYRIEを開発したのは、災害救助で使えるだけでなく、火星などに派遣するロボットを開発する目的もあったそうです。
じつにクールなロボットですが、ではここで大会に参加する他のロボットも見ていきましょう。
カーネギーメロン大学 “CHIMP”

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そう、これはチンパンジーです。名門、カーネギーメロン大学が作った。
災害で歪んだ地形でもスムーズに移動できるよう追求したら、この姿になりました。
たしかにジャンプでラクラクと移動できそうです。
おもちゃ売り場にもいそうな姿は、親しみやすさを感じずにいられません。
バージニア工科大学 “THOR-OP”

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ヒト型ロボットの開発で歴史あるバージニア工科大学が制作しました。
忍者のような外見で、素早い移動をしそうです。
そしてどことなく敵役の予感がします。
SHAFT社 “HRP-2”

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大会には日本からも参加しています。日本企業“SHAFT社”が開発したロボットです。堅牢な歩行システムが自慢。
心配になるくらい何もない公式ウェブサイトはこちら。
ドレクセル大学 “HUBO”

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ずいぶんと公式の写真がテキトーなこちら、なんと15ヶ月で制作したロボットです。
様々なパートナーの協力により完成したそうですが、1年ちょっとでこの国際大会に参加しようとする熱意はすごいです。
しかし写真の適当さから、過酷な制作状況を察することができます。
NASAジェット推進研究所 “RoboSimian”

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抜群に気味の悪いルックスで参加するこちら、NASAの研究機関であるジェット推進研究所が開発しました。
見てのとおり器用さに注力したロボット。目的にダイレクトなところが、じつにアメリカンです。
申し訳ないくらいの雑魚キャラか、もしくはやたらと強いボスの予感もします。こういうなりふり構わないのが優勝するようにも思えてきます。
それより気になるのが、このプラモデルのパッケージ絵を彷彿とさせるイラストです。ちょっと懐かしいですね。
以上。

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やはりVALKYRIEに注目が集まりますが、ハードウェアだけでなく制御システムも大きな鍵を握るロボットの世界。何が起きるか分かりません。
被災地をシミュレートした過酷な8ステージで実際にどのロボットが活躍するのか、気になるところです。
イケメンvsその他の様相を呈している本大会、未来スコップでは続報をお送りしたいと思います。(…そう、だからFacebookかTwitterをフォローしよう!)
今月20日〜21日の予選会はフロリダで開催されます。しかも無料開放されるそうなので、年末休暇を早めに取れる方はこちらのページから観覧申込をしてみては。