こんなに骨太なSFは何年ぶりだろう?
クリストファー・ノーラン監督の“インターステラー”は、終焉を迎えようとしている地球を救うため、超次元の宇宙へ旅立つSF超大作。
観に行きました。とても良くできたハードSF系の映画です。
ワームホール、重力ターン、事象の地平面、5次元・・・こんなワードが飛び交う映画は実に久しぶりな感じがします。1997年のロバート・ゼメキス監督“コンタクト”以来ではないでしょうか。(ちなみにコンタクトに出演したマシュー・マコノヒーが本作で主演しています)
やっぱりSFといえばね、こう来なくっちゃ! と言いたい。
まだ誰も見たことのない、未知の宇宙に尽きるのです。
ロケットで宇宙に行って、重力ターンで加速して、なんなら別の銀河まで行っちゃって。
未知の宇宙への冒険。そこで起こる事件。考えるだけでワクワクしてくるわけです。
相対性理論によって導かれる時間の遅延現象とか、同監督作の“インセプション”を思わせる要素も見事に科学らしく昇華しています。
そんなハードSFでも、ちゃんとエンターテイメントに仕上げる点はさすが、天才クリストファー・ノーラン。
理論上の世界を鮮烈なビジュアルで僕らに魅せてくれるのです。これでもかっていうくらい!
だから科学に詳しくない人でも十分に楽しめるし、知識がなくてもストーリーは追えるように出来ています。もちろん詳しい人なら尚更楽しめるでしょう。
しかも本作は著名な理論物理学者キップ・ソーン(Wiki)氏の監修を受けていて、トンデモ科学ではなくきちんとした理論に基づいているのだからスゴイ。
本格的に宇宙を描いた本作を観て、筆者は小学生の頃に宇宙飛行士になりたかったことを思い出しました。
宇宙を夢見るすべての“少年”のための映画。
まだの人は、絶対見に行こう!